昔から歌は好きでした。
でも、こんなにも意味も分からず歌声だけに、心惹かれたことがあっただろうか。
自分でもよくわからないうちに、突然やってきました。
ある朝、何事もなく普段通り、ラジオを聞いて会社に行く用意をしていたんです。
特に、ラジオに聞き入ることもなく、ただBGMがてらに流れていたラジオからの声。音楽の紹介があったようにも思ったのですが、気にも留めず準備を続けていたその時、サマータイムが流れてきた。
一瞬にして私のこころに何かが走った。何・何・何?この感覚って?
このハスキーな、切なさ、力強さ、この衝撃って、それも一度に感じるこの歌声は、いったい誰?
圧倒される歌唱力。地味な歌かもしれない。でも私のここに一突き。突き刺さった何かが。
歌詞は英語だから意味はわからない。歌声だけでの衝撃なんです。
私は会社に行く準備を一瞬忘れて、歌に聴き入り、メモを片手に名前をカタカナで書いた。”ジャニス ジョプリン”
鳥肌が自然と立っていることに気が付いた。すごすぎる。
すぐに、レンタルしたいが、さすがに社会人。会社をさぼるわけにはいきません。
でも会社にいる間、あの歌声とワンフレーズが離れず、頭の中をグルグル回ってる。
お客さんの電話に出ながらも、メモにはジャニス ジョプリンと書いていた。かなり重症だったのかもしれんない。
いつもは残業ばかりをして母に叱られていた私が、今日は、ほぼ定時に会社をでた。
周りも、何か飲み会などの予定があるのだろうと思っていたようです。彼氏とのデートと思ってくれないのは、少し残念ではありますが。
早速、レンタルショップに行ってみた。洋楽コーナーは行ったことはあるが、ジャニス ジョプリンは見たことはなかった。
ジャは、なかなか多かった。その中で、置いてあるCDは少ない種類だった。
その時は、何も彼女について知らなかった。
その後、何枚か続けて借りたんです。すべて聴きたくなったから。とにかくすべて。
彼女は27歳という若さでこの世を去った。それで、あんなに少なかったんだと知った。
彼女の歌はどれも素晴らしく、どの歌も彼女以外には歌えないと思えるくらい、彼女そのものに感じられた。
中にはコマーシャルなどで今でもよく耳にする。
代表作といわれある”ムーブオーバー”や”クライ ベイビー”その他にも”ボール・アンド・チェイン”彼女の歌声と圧倒されるほどの歌唱力には脱帽です。
私は歌を聴く中で日本語訳は綺麗すぎて、ピンとこない気がして、英和辞典片手にすべて訳しました。
英語が好きではなかった私なのに。でも、訳す中で歌詞の切なさや言いたかったことがストレートに感じられた気がしました。
言葉って自分で知ろう分かろうとすることが大事なんだと感じました。
そんな中でも”メイビー”は最高です。
彼女の曲を聴くと、いつもコーヒーが冷めてしまうんです。ゆっくり飲みながら聞きたいと思うんですが、聴き入りすぎて何も出来ないんです。
だからコーヒーは聴きおえてから、余韻に浸っているときに飲むことにしてます。
彼女が27歳という若さでこの世を去り、残念でしかたがありません。
もし彼女が歌っていたなら、次はどんな曲を歌っていたのでしょうか?
こんな魅力ある彼女の曲を皆さん是非、聴いてみてください。
もちろんコーヒーを飲みながらは、ダメですよ。